多くの人が子供時代、学校の工作やアート活動でのりをよく使った記憶があるでしょう。
大人になると、そういった機会は減り、のりを使うことはめったになくなります。
しかし、急に糊が必要になるとき、手元にないと困ることも。
そんな時に備えて、家にあるもので代用する方法をご紹介します。
急な糊不足でも慌てないための対策を身につけましょう。
手軽な糊の代用品
今回は、家庭にあるアイテムで糊代わりに使えるものを紹介します。
コーンスターチを利用した糊作り
コーンスターチは、トウモロコシから得られるデンプンで、多くの接着剤の主要成分です。
コーンスターチを水に溶かし、温めることで、糊の代替として使用できるゼリー状の物質が生成されます。
アイプチの別の利用方法
二重まぶた形成用のアイプチは、糊としての利用も可能です。
肌に使用されるため、接着剤としても効果的です。
ただし、乾燥すると黄ばむことがあるため、色が変わると問題がある場合や薄い紙を接着する際には向いていません。
小麦粉で作る代用糊
小麦粉は、糊の代替品として優れています。
一般的な糊がデンプンを含むことから、小麦粉を使って似た種類の糊を作ることができます。
【作り方】
必要なもの:
手順:
・弱火で加熱しながら続けて混ぜ、とろみがついたら完成です。
必要な量だけを作り、使用しましょう。
この自家製糊は自然素材で作られ、冷蔵保存で2~3日持ちます。
靴下止めの多用途利用
学生に人気の靴下止めは、靴下が滑り落ちないように固定するための糊ですが、一般的な接着剤としても使えます。
肌への使用を目的としているため、紙への接着力は若干弱めです。
大切な書類への使用は避けるべきです。
炊きたてごはん
糊の代替品として最も適したのは、炊きたてのごはんです。
ごはんのデンプンが、糊のような粘りを提供します。
この方法は「ソクイノリ」として古くから知られており、米を細かくつぶして使います。
少量のごはんをつぶし、軽い接着作業に活用できます。
じゃがいものデンプン(片栗粉)を活用
片栗粉は糊の代替としても役立ちます。
伝統的にはカタクリのデンプンから作られていた片栗粉ですが、現在市場に出回っているものは多くがじゃがいもデンプンを使用しています。
じゃがいもデンプン、つまりポテトスターチはデンプンが豊富で、自家製糊作りに適しています。
小麦粉に比べ、低温で早く固まる特性を持つため、ダマにならないよう注意が必要です。
糊を作る際には、常にかき混ぜて適度なとろみが出たらすぐに火から下ろしてください。
作った糊はその日のうちに使用するか、もしくは冷蔵庫で保存してください。
障子糊の多用途活用
障子糊は、障子紙と木を接着するために使われる接着剤で、他の用途にも使えます。
和室がある住宅や、紙と木を接着する必要がある場面での使用がおすすめです。
デンプン糊と比較して接着力が低めなので、しっかりと接着させたい場合は何度か塗り重ねるか、テープで補強することが望ましいです。
ネイルポリッシュ(マニキュア)の意外な使い方
意外なことに、ネイルポリッシュ(マニキュア)は糊としても活用できます。
古いものでも使用上の問題はありません。
ネイルポリッシュを接着剤代わりに使うと、一度固まると強力に接着し、セキュリティ用途にも向いています。
例えば、切手を貼る際には非常に便利です。
ただし、透けて内容が見えることがあるため、できれば透明か淡い色のネイルポリッシュを選ぶことが推奨されます。
のりの代わりになるものの選び方
のりの代替品を選ぶ際に重要なのは、「どれだけ長期間接着力を維持する必要があるか」という点です。
通常、糊で接着された物は、強く引っ張らなければその状態が保持されます。
しかし、代用品によっては時間が経つにつれて劣化することや、色が変わること、剥がれやすくなることがあります。
持続性の高い代用糊
・小麦粉
・ごはん
・じゃがいもデンプン(片栗粉)
・障子糊(特に紙の接着に適しています)
・ネイルポリッシュ(マニキュア)
持続性の低い代用品:
・靴下止め
これらを参考に、接着が長期間必要なのか、一時的なもので十分かを判断し、適切な代用品を選びましょう。
代用糊は基本的に一時的な解決策
紹介してきた代用糊は基本的に一時的な解決策として便利ですが、ごはんや小麦粉は本来食品であり、ネイルポリッシュやアイプチは化粧品として設計されています。
異なる用途で使用する場合は特に注意が必要です。
重要な書類や価値のある手紙には専用の糊を使用することをお勧めします。
長期保存での色の変化やカビ、湿気や衝撃による損失のリスクを考えると、大切な物はより信頼性の高い接着剤を選ぶべきです。
糊は手軽に入手可能で、コストも低いため、不足したらすぐに補充しましょう!
まとめ
糊が手元にない場合、潰したごはんを使う方法は手軽で便利です。
小麦粉、片栗粉、コーンスターチに水を加えて加熱することで、効果的な接着材料になります。
マニキュアやアイプチなどの化粧品も、場合によっては接着剤として機能しますが、接着力が落ちたり色が変わるリスクには注意が必要です。
障子糊は特に紙の接着に適していますが、時には接着力が不足することがあります。
接着する素材に応じて、適切な代替品を選ぶことが大切です。