仕事の現場では、計画どおりに物事が進まないことも少なくありません。

そんなときに、「もう少しお時間をいただけませんか」と、相手にお願いをする場面が出てくることがあります。

ただし、そのような依頼をする際には、相手に失礼にあたらないかと不安になる人も多いのではないでしょうか。

言い方やタイミングを間違えると、相手に不快な印象を与えてしまうこともあるからです。

この記事では、以下の4つのポイントに分けて、相手に敬意を示しながら時間延長をお願いする方法を詳しく紹介します。

この記事を読み終えるころには、ビジネスの場で自信を持って時間延長を依頼できるようになることでしょう。

相手に失礼なく「時間をください」と伝えるマナー

伝え方次第で印象が大きく変わる理由

「もう少し時間をいただきたい」と頼むこと自体は、仕事において自然なことです。

しかし、その伝え方によっては、相手の気分を損ねてしまうことがあります。

特に、以下のような状況では、相手に悪印象を与えるおそれがあります。

注意すべき点を整理して、誠実に伝える工夫をしましょう。

謝罪の言葉も添えることで、こちらの誠実さや配慮の気持ちが伝わります。

印象をやわらげる別の表現に言い換える

「もう少し時間をいただけますか」という表現は、直接的すぎてしまうこともあります。

そのため、相手への配慮がより伝わる柔らかい言い回しに変えるのがおすすめです。

以下のような表現を使えば、相手に誠意をもって依頼していることが伝わりやすくなります。

状況に応じて、ぴったりの表現を選びましょう。

時間延長のお願いをするときに気をつけるべきこと

時間を延ばしてほしいという依頼をする際には、いくつかの重要なポイントがあります。

これらを意識するだけで、相手からの信頼を損なうことなく依頼することが可能になります。

また、「〇日までに完了予定です」と新しい期日を提示することで、次の行動をスムーズに進める手助けにもなります。

メールで「時間をください」と伝える例文

ここでは、実際のビジネスメールで使える例文を2パターン紹介します。

どちらも丁寧で誠実な印象を与える内容になっています。

【例文1】すでに遅れが決定している場合

まずは、締め切りに間に合わないことが確定している場合の例文です。

謝罪・理由・新しい期日の提案を組み込んでいます。

件名：〇〇の件について（納期延長のお願い）
〇〇様

いつも大変お世話になっております。
〇〇株式会社の△△と申します。

現在進行中の〇〇プロジェクトについて、当初予定しておりました日程での完了が難しくなっております。
その理由は、〇〇という予期せぬ事情により作業が一時中断してしまったためです。

大変申し訳ありませんが、納期を〇月〇日まで延期させていただくことは可能でしょうか。
ご多忙の中恐れ入りますが、何卒ご理解・ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

【例文2】遅れの可能性があることを先に伝える場合

こちらは、まだ遅れるかどうか分からないが、事前に相談しておくためのメールです。

相手への気遣いを含めた表現がポイントです。

件名：〇〇案件の進捗とスケジュールについてのご相談
〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇株式会社の△△でございます。

現在、進行中の〇〇プロジェクトにおきまして、思わぬ課題が発生しております。
まだスケジュール全体への影響は確定しておりませんが、念のため、納期について事前にご相談させていただきたくご連絡いたしました。

詳細につきましては、改めてご報告差し上げますが、万が一の調整も含めて、検討の余地をいただければ幸いです。

ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

無礼にならない「もう少し時間をください」のビジネスメール例のまとめ

この記事では、ビジネスの場で「もう少し時間をいただけませんか」と伝える方法についてご紹介しました。

重要なのは、相手に失礼のないよう丁寧に、そしてできるだけ早めに連絡をすることです。

また、謝罪の言葉や理由の説明、新しい期限の提示などをしっかり行うことで、相手の理解も得やすくなります。

さらに、柔らかく配慮のある言葉を選ぶことで、信頼関係を守ることができます。

ここで紹介した文例もぜひ参考にして、実際のメールに活かしてみてください。